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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第8章 癒されたい!恋のバカンス①
「葉瑠、部屋へ行こ」
ただホテルの花火だ!
たくさんは揚がらないだろうから間に合わないかもしれないけど……
ブンブン「大丈夫だから、花火見たいよ」
ほんとに大丈夫か?
気持ち悪くなったらすぐ言うんだぞ。
「うん、ありがと♪」
部屋からも花火は見えるから早めに戻ろうと思ってたのに縁日に夢中になり過ぎた。
二人きりで見たかったけど…まぁいいや。
プールサイドには大勢の人
俺達はなるべく人の居ない所へ行って壁に凭れ掛かった。
「フラフラする?」
「ちょっとだけ…」
おいで!
背中を俺に凭れさせたら、後ろから包んで頬をくっ付けた。
ヒュ~ヒュ~ゥゥ~ド~ン、パラパラハパラ
「綺麗だね♪」
葉瑠は…俺の腕を掴んで振り返ってくる。
「うんキレイだな」
ヒュ~ヒュ~ド~ン パラパラ
「前もこうやって花火見たね♪」
あ~そうだった。
花火終わって葉瑠が迷子になったんだっけ?
「なってないよぉ~迷子を保護したんだよ♪」
アハハ、そっか!
「洋子さん達も花火見てるかな?」
あ~きっとどこかで見てるよ。
その辺に居たりして……
俺達みたいにこうやってくっ付いてるかもよ。
チュッ……
「あ~…ダメ、見てて」うん。見てるよ!
頬っぺにキスして怒られたけど気にしない…
暗がりで近くには人が殆どいないんだから…これくらいいいじゃん!
別に見られたっていいけどね!
チュッ「もうっ、クスッ…ねぇ見てる?……」うん。
─葉瑠こそ、花火見てね~だろ?
いちいち振り返って俺に話し掛けてくる──
花火の灯りで唇か光って
吸い込まれそうだよ。