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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第8章 癒されたい!恋のバカンス①

葉瑠…前見てな!
そんな潤んだ眼で見つめられたらキスしたくなっちゃうだろ?

「なに…何か言った?」
クスッ…なんも言ってね~けど!

眼で一通り周りを確認……大丈夫だな!

「はる、こっち」
「なに?…」チュッ
振り向いた葉瑠の唇に軽くキスをした。

「あ~誰かに見られたらどうするのぉ」
顔真っ赤だけどキスしてほしかったんだろ?

誰も俺らなんて見てね~よ、みんな花火に夢中なんだから…
でも葉瑠だけは違うみたいだな……

もう葉瑠の身体は完全に俺に向いて花火なんて見やしない…

グイッ、
クスッ…「あっ、ちょっと」
腰を掴んで引き寄せると、よろけて抱きついて来た

ヒュ~ヒュ~ド~ン …………
一瞬の沈黙。
その時だけまるで周りのすべてが停止したような錯覚に陥った…
ジッと俺だけを見つめる葉瑠が愛しくて吸い込まれるようくちづけた。

……パラパラパラ……

「……ぁ…」ん?どした…イヤだった?

さっきまでニコニコしてたのに葉瑠は俺を見たまま動かなくなった…

ヤバッ、怒ったか。
「ごめん。イヤだった?もうしないから、な?ほらっ花火見よ」

前を向かせようとしたのに俺にしがみ付いてきた!

ギュッ……ん?どした……

「はる…花火は?」ブンブン
葉瑠は俺の胸に顔をうずめたまま首を振るだけ。

キスがたりないの?
「だって」

「花火もう見なくていい?途中だけど部屋行く?」
コクン…

「じゃ……行こ、おいで」

プールへの入口は花火の音に釣られてどんどん人が入ってくる。
俺達は人の波に逆らってそこから抜け出した…

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