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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第9章 癒されたい!恋のバカンス②
「葉瑠、起きるよ」うっう~ん。
「ほらっ、起きろ!飯の時間だぞ」
葉瑠に何度も声を掛けるのに、起きやしね~。
しかし…えっロイなこの格好。
布団から長い脚がスラリと延びて─おまけに……
これだよ!
はぁ~やめてくんないかな~俺のチラリズムを刺激するのは。
ちょっと布団を下げれば胸が見えちゃうだろ?
これから飯だっていうのに……
「起きないと襲っちゃうよ~葉瑠ちゃ~ん」
「………スースー…」
はるぅ、いいんだな?
はみ出た太ももを撫でながら布団を少しだけ下げると…ぷるんと張りのある胸が顔を出した。
自分でやっておきながらこんなこと思うのは可笑しいんだけど──
こんなの見ちゃったら触りたくなるのが男ってもんだ!
いい?──返事は無い──いいんだな!
勝手に納得して手を延ばした。
指先で胸の蕾にそっと触れるとビクンと跳ねる。
寝込みを襲うなんてサイテーだけど、それがまた興奮する。
「ぅ、うぅ~ん。きょう…やくん?」ビクッ!
ヤバッ。
眼を擦りながら葉瑠が目を覚ました。
慌てて布団を戻して知らん顔。
ドキドキ「お、おはよ、飯だぞ」
「ぅ~ん。おはよう!もうそんな時間?」
葉瑠が目を覚まして我に返った。
ほんとヤバイな…俺。変態だこれじゃ。
「鏡也君…どうしたの?」え?いや別に──
「ほらっ早く支度して」
葉瑠を見ないように反対を向いてんのに、おんぶでもするように後ろから抱き付いてくる!
「どうしたの?─こっち向いて」
後ろから顔を出して無理やり眼を合わせようとするからたまったもんじゃない。
いいから早く着替えろよ……
胸が背中に当たってんだよ。