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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第2章 波乱のアルバイト
深く考えずに…話の流れで何気なくそんなお喋りをしてたんだけど
「どんな仕事がいいの?」
そうだな…まず男の人が少ない職場かな。
鏡也君…ヤキモチ妬いちゃうし
残業がなくて、日曜祝日は鏡也君も基本休みだから…私もお休みしたいし~
9時から5時だったらもう最高なんだけど!
そんなとこあるわけないか─アハハハ
あればいいな…って話なんだけどね。
ただ、毎日お家にばっかりいると、やることなくて暇だから……
私ったら、ひとりごとみたいに呟いてみたい。
「ねぇ葉瑠──」
「ん、なに?あっごめんね一人で喋っちゃった」
………あるかも─バイト。
え、バイト?
うっそ~そんなとこないでしょ~?
なんでも彩ちゃんのご主人の会社らしいんだけど
〝聞いてみるから待ってて!〟
あっいやいいよ、そんなわざわざ聞かなくても
「いいから私に任せて確認してすぐ掛け直すから…じゃ、後でね」え?
ブチッ───ツーツーツーツー
ちょっと彩ちゃん!
あ~切られちゃった。
私の希望する条件なの?そんなとこある?
怪しいバイトじゃないでしょうね…
彩ちゃんのご主人の会社って…なんの会社だっけ?
まさか風俗とか?─っなわけないか
でもあるって──大丈夫かな!
うちの鏡也君は厳しいですよ彩ちゃん。
***
暫くすると折り返しの電話があって…
是非ともお願いしたいって…
「どう?いいと思わない?」
そうだね、でもそれだったら彩ちゃんだって出来るでしょうに─
「旦那が嫌がるのよ。夫婦で一緒に仕事するなんて…みんなにも気を使うから絶対ダメだって」