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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第9章 癒されたい!恋のバカンス②

「コラッ、もうダメ」キャハハ……
今度は葉瑠を抱えたまま離さない。

「苦しいよ─」じゃおとなしくしてろよ!
「フフフ…鏡也君、お父さんみたい」

「まったくうちの小娘は……ジッとしてろ」ウフフ…

ずっとプールで遊んだのに葉瑠は元気だな
俺はちょびっとお守りに疲れてきたよ。

葉瑠を対面で膝に乗せ、俺は外に背中を向けるように浴槽に凭れた。
「鏡也君?それじゃ花火見えなくない?」
「俺はもう充分…これなら葉瑠は見えるだろ?」

俺は花火の音を聞きながら葉瑠の顔を眺めてるからいいんだよ。
いいか…もし前に出ようとしたらすぐ押さえ込むからな、大人しく見てろよ?

「ウフフ、わかった」
温まった身体にやんわりと吹く風が気持ちよくてそっと目を閉じた。

葉瑠も疲れたのか、腕の中で大人しくなってきた。


暫くすると葉瑠の手が俺の髪を撫でそっと唇に触れる。
チュッ………ん?唇にひんやりと濡れた感触。

キスしたな?…

俺は眼を瞑ったまま
葉瑠の気配を肌で感じていた。

チュッ、ウフ……「寝ちゃったの?」
独り言を呟きながら肩に凭れて甘えてくる。

かまってちゃんだな!
わざと俺が怒るような事したり、そうかと思えばこうやって甘えたり─

ビク……葉瑠それ止めて、指で身体をなぞるなよ
男だって乳首は感じるんだから。

ノの字を書くように指先をくるくる。
下唇を甘噛みされたら…もう寝たふりも限界……

ギュッ……バシャバシャ、え?キャツ
「ンンンン…アツ、きょぅやっ、くっ、ン……」

どうせキスするならこれくらい濃厚なのしろよ!

葉瑠の背中を押さえ強引に舌で口をこじ開けた。

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