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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第10章 俺の大事な天然娘

「どうしたんだよ兄貴」
「今日、彼女連れて来たんだって!悪かったな留守してて」

いや別に兄貴に会いに連れて行ったわけじゃね~し…
そんなことでわざわざ連絡くれなくてもいいのに。

しかもこれからって時に─

「葉瑠ちゃん…だっけ?太郎と華子の世話してくれたんだってな」
俺にも会いたがってたって!
電話しとけって奈緒美が言うからさ。


え?あ~そういう事か。
〝兄貴に〟って!それは社交辞令なんだけど

「近いうちに3人で飯でも食おうぜ」
「そうだな」

せっかくだから葉瑠に教えてやろうと振り向いた…

けど葉瑠は〝あっ〟
ソファーでうたた寝。

〝おい葉瑠まだ寝るなよ〟
スマホを押さえて声を掛ける。
「う~ん……大丈夫、起きてるょ」

眠そうに目を擦ってる。
早く切らなきゃ葉瑠が寝そうだよ。

「鏡也…どうした?」
あっいやなんでもない!

「仕事忙しいんだろ……飯は急がなくても」
「そうなんだよ。ちょっといろいろあってな」

「そりゃ大変だな!」
適当に返事したんだけど─兄貴、話がなげ~んだよ
そこからあ~だこ~だ!
こんなに喋るヤツだったっけ?

〝はる、起きてる?〟
〝……ん?…コクン〟

「アニキ、もうそろそろ……」
「あ~そうか悪かった、じゃ近いうちに連絡する。葉瑠ちゃんに宜しくな」

ピッ。

はぁやっと……「葉瑠ごめん」…あっ

なんだよ!──アニキのせいで─
見ろよ…葉瑠はもう夢ん中だわ。

「……//スースー」

先に寝るとかあり得ね~し
俺のムスコはやる気満々だったのに…

可哀想に……ごめんなムスコよ!!

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