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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第11章 最強のライバル

1人じゃ大変だけど鏡也君もいるから…
心配ないでしょ……ね?

「ダメだよ俺を当てにしちゃ─」
え~そんな事言わないでよ。

鏡也君なら…可愛い太郎君と華ちゃんの叔父さんなんだからチビちゃんの相手は馴れてるでしょ?

「ねぇ鏡也君…」
手を握って眼で訴える。

「葉瑠?今日はママになる練習だぞ、しっかりな」
え?
クスッ…「俺も手伝うから心配すんな」

ウフッ。うん頑張る!

〝るぅ~〟ウフッ、ん?な~に蒼くん。

可愛いの蒼くんったら…
葉瑠─ってまだハッキリ言えなくて私の事を〝るぅ~〟って呼ぶの。

無邪気におもちゃで遊ぶ蒼くんの様子を見てるとほんと癒される。

〝じゅーしゅ〟え?なに……

トコトコ私の所まで歩いてきて抱き付いてくる!
蒼くんどうした?

〝じゅーしゅ〟
あ~ジュース飲みたいのね?待って!

ジュースを取りに行こうと立ち上がろうとするのに私にしがみついて離れないから──

あっ危ない。ドンッ……

バランスを崩して蒼くんを抱えたまま尻もちを付いた……
「あっちょっと蒼くん待って」
蒼くんは遊んでると思ってるのか私の上で跳ねるから、なかなか立ち上がるのが難しい!

クククッ─鏡也君はそれを見て笑ってる

ちょっと笑ってないで助けてよ。

「はいはい……ほらよっと!」
軽々蒼くんを抱え上げ、私に手を延ばしてくれた。

出された手を握ると勢いよく引っ張るから…私は鏡也君に抱き付くように起き上がった。

「キャッ、あっありがと」
すぐに腰に手が廻り私を支えてくれる。

片手に蒼くんを抱いて、反対側で私を支えて…

さすが鏡也君…逞しくて、うん。格好いい!

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