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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第11章 最強のライバル
「大丈夫か?」うん平気。
今、なんかドキッてしちゃった。
「おい蒼士…葉瑠は俺のだから抱き付いちゃダメ」
お前には100年早いわっ…だって!
そんなの蒼くんに言っても分からないでしょ?って思うけど
目を見て言えばわかるんだって!
「これくらいの年からちゃんと言い聞かせれば分かるんだよ」
「蒼士、わかるよな。葉瑠はダ~メ」
わかったか?
〝るぅ~、めっ!〟……クスクス、そうそう!
そこまではよかったんだけど…
蒼くんが私に大きく手を伸ばしてくるから、鏡也君の腕から落ちそうになった!
「あっコラッ、危ないだろぉ蒼士……」
ちょっと焦り気味の鏡也君─
蒼くんを抱え直してホッと一息。
「あ~ビビったわ」
フフフ…蒼くんは葉瑠ちゃんママがいいんだって!
「おいで蒼くん」
チッ………!
「なんだよ蒼士、もう遊んでやんね~ぞ」
あ~あ舌打ちなんてして拗ねちゃった。
鏡也パパは…ソファに寝転んで子供みたいにふて寝を始めた!
お気に入りのおもちゃで暫くおとなしく遊んでた蒼くんだったけど、飽きたのか部屋の中を物色し始めた。
お家と違う物がたくさんあるから興味津々……
テーブルの上にあった雑誌
サイドボードにある小物やガラスのフォトフレームまで手を延ばしはじめた。
ガタン……あ~割れたら大変。
ケガでもしたら代理ママ失格。
急いで手が届かない所へ移動しなくちゃ。
やっぱり男の子だね、ほんと眼が離せない─
私が次々に取り上げるから…蒼くんは半泣き。
「ごめんね、意地悪してるんじゃないよ。危ないから…ね?」
「ウッ,ウェ~ン」蒼くんお願い泣かないで!