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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第12章 過保護な彼氏

洋子さんが?それは大変。
私なら大丈夫だから気にしないで!
最近ヒロちゃんのお店がまた雑誌に載ったから……
今回で2回目だもん、お客様だって増えるよ。
洋子さんが時々手伝ってはいたけど、きっと疲れが出たんだよ。自分の仕事だってあるんだから…
「悪いなこれ持ってって」
はいはい。
「あれ~こんな可愛い店員さんがいたんだ」
「ぅお~ホントだ、名前は?ねぇねぇ」
「え?いえ店員じゃないですよ、はいどうぞ」
適当に話を逸らして慌ててカウンターに戻ってきた。
「なんか言われたか?」
シェイカーを振りながらでも、私を見ててくれる
さすがヒロちゃん。
名前を聞かれたけど教えてないから…大丈夫
言いつけはちゃんと守ってるよ!
(いいか…酔ってるお客がいるから個人的な事を聞かれても正直に答えるなよ)
そう何度も言われてるから…
それからテーブルに行くたびにいろいろ聞かれたけど何とか誤魔化してたのに……
「ねぇキミ、はるちゃんって言うの?」
え?なんで?
「マスターが呼んでたから…」
あ~そうか!
それじゃもう隠せないね。
もうすっかり名前を覚えられちゃって!
「はるちゃ~ん、おしぼり持って来て~」
「「はるちゃ~ん」」はぁ~はいはい。
「悪い葉瑠ちゃん、俺としたことが……」
アハハ……しょうがないよ、
いいよ名前くらい、大丈夫。
意味なく呼ばれたりして暫くは忙しかったけど、それも少し落ち着いてきた。
「葉瑠ちゃんもう終わっていいぞ」
でも…まだ結構盛り上がってるし
まだ帰りそうにないよ?
片付けもあるし…ひとりじゃ大変だからもう少し手伝う事にした。

