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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第12章 過保護な彼氏

「そうか?悪いな帰りは送るから心配すんな」
うんありがと。

「こんなに遅くまで手伝わせちゃって鏡也怒るよな、バイト代奮発するからな?」

ホントに?やったー!
「そうだ…ヒロちゃん、鏡也君なんて言ってた?」
きっとブツブツ文句言ったんじゃない?…

「……え?、いや…俺は鏡也と話してね~けど」

え?うそ!連絡来てないの?
私は、ヒロちゃんに連絡があって了承されてるのかなって思ってたんだけど…

「いや俺も葉瑠ちゃんと鏡也は話が付いてるもんだと……」
「「……///」」

そこで漸く気が付いた。
ヒロちゃんも私も…これはマズいって!

ここへ来てから携帯を確認する余裕もなかったから…

「あっ……///」
バッグの中を覗くと着信の点滅が見えた。
もちろんヒロちゃんの携帯にも……

何度も電話をくれたみたい履歴がズラリと並んでる……
「俺が説明するから大丈夫だ」コクコク

ヒロちゃんがすぐに電話をするけど……
「ダメだ、出ね~よ…」

もう家に帰ってるのかな?
それなら私が家にいなくて心配してるかも
ちょっぴり不安になってきた─

「ヒロちゃん私やっぱり帰ろうかな?」
「そうだな、すぐタクシー呼ぶから」

バンッ!…………へ?

突然、勢いよく店のドアが開いて誰かが駆け込んで来た。

「……鏡也……」
「え?」

ハァハァハァ
走ってきたの?
汗びっしょりで息を切らした鏡也君が近づいてくる…

「二人とも…なんで電話に出ね~んだよ」

「心配するだろ」
ごめんなさい!やっぱり叱られた。

こっちから電話したのに出なかったら、それは心配するよね。

「えっと実は─」

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