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第12章 過保護な彼氏

ﾁｭｯ……
軽く触れるだけ

でも嫌がらないから………もう一度

ﾁｭｯ…
ｸﾞｽｯ─「ん～ん」
ｸｽｯ…
うん、その顔…いいね！

いつも可愛いけど
怒った顔や、今みたいに口を尖らせ拗ねた顔は何とも可愛いくて堪らない！

「葉瑠、いつまでそんな顔してるの？可愛い顔が台無しだよ？…ん？」
その顔は俺の興奮を煽るだけ。

頬についた涙の跡を指で拭って、そのまま下唇を甘噛みした……

「ﾝﾝﾝ…」
葉瑠は黙って俺を見つめてくる。

「口開けて？」ほらっ、葉瑠？
「──!!」
ほんと意地っ張り……しょうがない、舌を延ばして閉じたままの唇をこじ開けた。

ｸﾁｭｩ…ﾁｭｯ
「葉瑠、ほら…舌出して」
舌をつつくと遠慮がちに舌を出してくる。

やっぱり、我慢できないよ！
「葉瑠！今日、我慢しなくていい？」

……ねぇいい？
「………ダメ。……って言ったら？」

ん？それは却下、諦めろ。

ｸｽｯ…もうっ！

良かったやっと笑ってくれた。
仲直りしよ？ね？

………ｺｸﾝ

身体を密着させて背中を撫でた。
「んっ、ダメっ…ﾔｯ」
「擽ったい？」

感じてるのか擽ったいのか……指先を動かすたびにビクンと身体を震わせる。

葉瑠の事だからきっと擽ったい方かな？

指で身体を撫で、舌で口腔付近をチョロチョロと動かすと…葉瑠は遠慮がちに舌を出して俺の動きに合わせてくる。

蕩けた顔で見上げるから可愛くて止められない。


────ｸﾞﾎﾞｯ、ｸﾞﾎｯ
合わる唇の隙間からなんともエッチなキスの音！

「んっ……ふっ」
おまけに鼻から抜ける吐息の声がやけにエロくてメチャメチャ興奮する。