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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第12章 過保護な彼氏

ホントは家にいて欲しいけど…………

ずっと家に閉じ込めておくわけにもいかないし
ここで働くなんて言われたら困るから。

「昼間なら働いてもいいの?…でも…鏡也君の条件、厳しいからな~」

〝どうせ、ダメって言うんでしょ?〟的な眼で俺を見る。

斜め下から!
しかも心なしか笑ってるような気がするけど…

「そんな事ないよ葉瑠がやりたいことなら」
うん、応援する……なるべく。

でもここはダメ………葉瑠いいかよく聞いて?

カランカラン
「頼むからここでバイトは」
「あ、洋子さんお帰り」
へ?
あ~洋子さんが帰って来ちゃった。

話が途中で遮られたじゃんか。

「ただいま!悪かったわね葉瑠ちゃん」
「鏡也君、いつも葉瑠ちゃんを借りちゃってごめんね」

〝心配で堪らないんじゃない?〟

あ~まったくだよ。
洋子さんが仕事辞めて二人で店をやればいいのに!
ほんと困るんだけど…………

「なんでバイト雇わないわけ?」

そうだよ、それを聞きたかったんだから

「あ~もう決まったからバイトはいらないんだよ」
え?決まった……バイトが?

ヒロちゃんがそう言うとは思わなくて驚いた。

「バイトじゃないけどな」
「じゃパートか?つぅ~か、いいわどっちでも」

なんだ~それならそうと早く言えよ。
変な言い方するから…………

3人とも俺を見てニヤニヤ
なに笑ってんの、怖いわ!

まさか葉瑠じゃないだろうな。

「あ、でも…葉瑠はダメだからなヒロちゃん」
「やだ、私じゃないよ」

…………じゃ誰だよ!

みんな勿体ぶって、俺の知ってるヤツか?

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