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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第12章 過保護な彼氏

「鏡也君…もう終わるから、待っててね」
あ~はいはい。


片付けも漸く落ち着いて葉瑠が戻ってきた。
俺の肩に手を置きながら隣に座った。

「はぁ~お待たせ」
疲れたか?大きく息を吐いて──

「─大丈夫だった?さっきの男ずっと葉瑠を見てたけど」

シツコク誘われたりしなかった?

─フフッ、「そう?大丈夫だったよ」

「女の子3人のグループがいたでしょ?鏡也君のことカッコいいって言ってたんだよ」

そんなの居たっけ?
葉瑠しか見てなかったから分かんないけど……
ここで俺が気になる素振りを見せたら
葉瑠は何て言うかな。

「あ~ひとりだけ可愛い娘がいたよな。すぐに教えてくれたら良かったのに」

「え~教えたらどうするの?」
「ん~挨拶くらいするさ」

正直、興味ないからそれだけ。

「それくらいならいいよ、じゃ今度教えてあげる」
へ?あ~失敗した。
もっと違うこと言えば良かった!

葉瑠は〝鏡也君…らしいね〟って笑ってる……

どうせ俺が他の子に愛想よくしたって葉瑠はヤキモチなんて妬かないんだよな。

俺だけなんだよ─
いつも気にしてモヤモヤしてんのは。
はぁもっと余裕のある男にならなきゃいけね~な。

クサクス「なにブツブツ言ってるの?」
あ、いや何も……ほらっ笑われた!

「そうだ葉瑠!電話で言ってたビックニュースって何?」

まさかだけど……
ヒロちゃんがバイト雇わないって言ってたけど
それと関係があるんじゃないだろうな?

「バイトの件か?」
「なんでわかったの?」

やっぱりか……それはダメ
「葉瑠?どうしても働きたいなら昼間の仕事じゃないとダメだから」

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