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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第16章 胸騒ぎのワケ
兄貴達の事を気にしながらも…その後奈緒美さんから何の連絡もないし、きっと解決したんだろ。
どうなるかと思ったけど良かったよ。
後は太郎達のプレゼントを買えばいいだけ。
明日は休みだから…葉瑠に付き合ってやらなきゃ
打ち合わせを終えてデスクに戻ると、携帯の点滅に気が付いた。
葉瑠だったりして?フッ─やっぱり。
【太郎君達のプレゼント、私の独断と偏見で買って来ちゃったから、明日はゆっくりしようね】
へ?─買いに行った?…
一緒に行ってあげたのに…俺の事を考えて一人で行ったんだな。
葉瑠の事だから相当悩んで買ったんじゃね~の
店内をうろつく葉瑠の姿が眼に浮かぶ。
ククク
「おぅ、鏡也~…なに笑ってんの?」へ?
あ、またお前か…!
こいつに葉瑠の写メを見せたばっかりに、俺の携帯が鳴るとやたらと気にして近寄って来るんだよ。
「愛しの葉瑠ちゃんから写メでも送られて来たか?─どれ見せてみろ」
スマホの画面を覗こうとするから…
おい人の携帯を見るんじゃね~よ!
コイツから逃げるように廊下に飛び出した。
「お~い。どこ行くの~」アハハ…
バタン──
まったく写メじゃね~つぅ~の!
ダメだな気を付けなきゃ。
携帯を眺めて笑うと、また葉瑠の隠れファンが見せろって寄ってくるから!
トゥトゥトゥルルルル♪~
もう帰ってるよな。
ピッ「もしもし鏡也君……」
「メール見たよ!ありがとな」うん!
明日の予定が無いなら、今夜は……
ヤバい顔がニヤける。
「もうすぐ帰るから待ってて、寝るなよ」
「今日は寝てなくていいの?」
うん、待ってて。