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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第17章 募る不安

今日は久しぶりにお客様としてお店に来た……
「どうだった今日は?」
「もうっ、ヒロちゃんも知ってたんでしょ?」
すっかり洋子さんに騙されたよ!
だからヒロちゃんは行かなかったんだね?
可笑しいと思ったんだよ~ブライダルフェアなのになんでヒロちゃんは行かないのかなぁって……
「洋子が仕事も兼ねて行くって言うから、それに俺が行ったってよくわかんね~よ」
だって洋子さんのウエディングドレスだよ?
普通は見たいって思うんじゃないの?
「鏡也君ならダメって言っても絶対ついてくるよ」
水着買いに行った時みたいに!
あっもしかして、だから内緒にしてたのかな…
行き先を言えば鏡也君は付いて来そうだもん。
「そんなつもりは無かったわよ~」
そう言いながら──洋子さん
澄ました顔しちゃって……
「ヒロちゃんも来れば良かったのに、洋子さんすっごく綺麗だったよ」
「へ~」
なに、そのつれない返事は……
「見たい?ヒロちゃん…写メ撮ったから見る?…ん?」
「………//」
私がスマホを出すと、やっぱり気になるみたいでチラチラ見てくるの
なんで見たいって言わないかな~
じゃヒロちゃんには見せないよ~……
「これ素敵だったな~ねっ洋子さん」
「ん?……そうこれ私も気に入ったの」
私と洋子さんはヒロちゃんを気にしながらお互いに撮り合った写真を眺めていた。
洋子さん、じゃこれはどう?
ヒロちゃんがどうするか見てみよ。
「え……ちょっと、キャハハ……」
「ちょっとこれ大胆過ぎ……胸見えちゃってるよ」
「え?……貸せ」
そこでヒロちゃんが漸く動いた。
私の携帯を奪って画面を凝視。

