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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第17章 募る不安

「じゃ、寂しいでしょ葉瑠ちゃん」
「………うん、でも仕方ないよ」
そしたらヒロちゃんに言われちゃった。
「2人とも今までベッタリし過ぎだから寂しくなるんだぞ?」
アハハ……確かに、ヒロちゃんの言う通りだね。
いっつもあたり前にくっ付いてるから……
ヒロちゃんと洋子さん…2人で顔を見合わせてる
〝どうする?ヒロユキ〟
〝早い方がよさそうだな〟
「葉瑠ちゃん24日なんだけど……」
ん?……なに、バイトでしょ?
「大丈夫だよ、私ならすっごく暇だし……」
あとちょっとだもん!洋子さんの代わりにちゃんと最後まで働くつもりだから。
月曜日だから普通なら定休日だけど、祭日だしお店開けるんでしょ?
鏡也君もきっと仕事だし1人でいるよりバイトしてる方が……
「24日は葉瑠ちゃんに特別ボーナスやろうと思って」
「え、ボーナス?」
「ボーナスって言っても金じゃないんだけどさ」
「はい、これ、開けてみて」
え?……なに?
洋子さんから渡されたのは1枚の封筒。
わけが分からず2人の顔を眺めるとニッコリ笑って目で合図するの。
早く開けろって……
うん、
ガサガサ
…………あ、これって………
「私達からのクリスマスプレゼント…今日はいい写真が撮れたし御礼もね」
そこには……え?これって!
高級フランス料理のディナー券。
そっか24日って、クリスマスイブだった……
いいの?こんなのもらっちゃって!
「鏡也も疲れてるみたいだし、たまには2人で旨いもんでも食ってこい」
ほんとはまだ渡すつもりじゃ無かったらしいけど……早く言っとかないと鏡也君が仕事しそうだからって……

