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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第17章 募る不安

「ウフッ…どうしてもバイトに来たいって言うなら、いいわよ来ても、その代わりラストまで働いて貰うけど」

ブンブン
やだよ……鏡也君とフランス料理食べたいもん!

「鏡也に行っとけよ、夜くらいは時間作れって」
「うん、絶対言う」

個室もあって若者に人気のお店なんだって!

コクコク……ありがとうヒロちゃん、洋子さん。
仕事が休めなくても食事だけならいいよね?

「さ、じゃあもう帰んなさい、ほらほら……あ~そうだ今日の写真、鏡也君に見せてあげなさいよビックリするわよ」

そうだね、鏡也君なんて言うかな?

「アイツ泣くんじゃね~の」

「ありえるわね、あ、葉瑠ちゃん!間違っても表紙に載るなんて言っちゃダメよ、また子供みたいに大騒ぎして煩いから」

フフッ、やだ、二人とも……
居ないと散々な言われよう!
もちろん表紙の事は鏡也君には言わないけど。


****
ヒロちゃんと洋子さん……
もうやる事がカッコ良すぎでしょ!

高級フランス料理だって…ウフフ

いいのかな、そんな贅沢して……
なんかロマンティック!

早く帰って来ないかな~鏡也君。

今頃は寝不足で疲れがピークになる時間、目が覚めるように今日の写真を送ってあげようか…

あ、でも止めた!
どんな反応するか見たいから待ってよう。

部屋の電気を消して、ツリーを照らす照明にスイッチを入れた。ウフフ……うん、綺麗。

鏡也君の喜ぶ顔を想像してソファの上で毛布にくるまった……ここなら、寝ちゃっても起こしてくれるでしょ?


スマホのアルバムを開いてスクロール。

調子に乗って…こんなに撮っちゃった。
ウフフ……

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