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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第1章 寒くて熱い夜

今、そんな事されたら…
おかしな気分になっちゃうでしょ?
鏡也君の手の動きに力が抜けてくる。
肩にコツンと凭れて背中に腕を回したのに…
「さて、ここまでにしとこ」え?
「食べるんだろ?早く食べよ…」
─っん──もうっ、鏡也君ったら…!
──//
「あ~旨かった」えっ?もう?
自分だけさっさと食べちゃって─
隣に張り付いて私の事をじっと見てるの。
…そんなにくっ付いたら食べにくいよ。
今の私は鏡也君の脚に挟まれるように座らされてて
おまけに─
腰に廻った手を微妙に動かすから
その度に身体がビクンと跳ねる。
鏡也君……そこ、ももっちぃよ!
「っん…今食べてるから……」
「うん、知ってる。クスッ…葉瑠…可愛い」
わざとらしく笑ってる。
「ねぇ…お風呂入ってきたら」
ずっとくっ付いていられたらゆっくり食べられないんだけど─
あっ、っん…
鏡也君…お願いだから手を動かさないでよ…
擽ったくて堪んない!
しかも…顔、近過ぎ。──耳元に鏡也君の息が掛かってこそばゆくて、想わず首を竦めた。
アンッ、鏡也君が耳朶をパクッと甘噛み。
それと同時に腰にあった手がスルリとパジャマの中へ入ってきた。
指先を使って脇腹を撫でてくる!
「あっコラッ」
手を押さえて隣を見るとニヤリと笑う鏡也君と眼が合った。
「もう食べない?」
「んっ…っぅ、んぅぅ」違う─まだ食べるの─
鏡也君が大人しくしてくれないから食べられないんだよ………そう言おうとしたのに、キスで唇を塞ぐから何も言えなくなった。
唇を甘噛みして舌先で舐めるから胸がキュッってなってきた。

