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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第18章 守るべき人
***
今日は早めに帰って飯でも作ってやろ!
そうだ、ヒロちゃんに葉瑠を休ませるって連絡しないと……

「もしもしヒロちゃん!悪いんだけど……」
「あ~わかってる、葉瑠ちゃんの事だろ?」

さすがヒロちゃん!話が早い。
今日はそのつもりで洋子さんが仕事を早く切り上げてくれるらしい。

「悪いな」
「まだ熱下がんね~のか?」

今朝はまだ熱があったから
やっぱり風邪を引いたのかも

「鏡也、ちょっと帰り寄れよ」
いや、今日は……

「いいから来い!話がある」

まったく強引だな。
早く帰るって言ってんのに

洋子さんが葉瑠の様子を見に行ってくれるらしい

………//
ドカッ
「なに話って?」
「お~おつかれ……すぐ出来るからな」なにが!

「飯!……腹減ってるだろ?」
いや、俺はいいよ……
帰って葉瑠に何か作ってやんね~と

まだ、寝てるから早く帰りたいんだわ……

「大丈夫だ、飯は洋子が持ってったから」
へ、そうなの?

まだ微熱があって食欲はあまりないけど大丈夫だろうって!

「そっか。悪かったね…」

「洋子さんは?」
「もう来るんじゃね~か」

じゃ、きっと洋子さんは葉瑠からいろいろ俺の愚痴を聞いてくるな!
俺は今日も説教されるって事だな。

でも、葉瑠はわかってくれたから…

カランカラン

あっ…噂をすれば……洋子さんだ!
なんだよ、もう不機嫌な顔してる。

俺の顔を見て真っ直ぐこっちに歩いて来る。
眉間にシワが寄って怖いんだけど…

ドカッ…
「ぁ、洋子さん家に行ってくれたんだって…」
悪かったね!……アハハ

「………」ジロッ…
ぅ…めっちゃ睨まれた…

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