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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第18章 守るべき人

無言のプレッシャー
相当怒ってらっしゃる?洋子さん

「あの、洋子さん!葉瑠は…どんな様子だった?昨日は納得してくれてたけど、やっぱ文句言ってた?」

洋子さんの顔色を見ながら恐る恐る聞いてみた。

「やっぱり」へ?

「鏡也君……何があったの?」
いや何があったって……
葉瑠にいろいろ聞いてきたんじゃないの?

え、違うの?どういう事?

ヒロちゃんも驚いてる。
「なんだ洋子、聞いて来なかったのか?」

うんうん。
「それが、聞いてもなんでもないって全然言わないのよ」

〝私が心配すると思って…そう言ったんじゃないかしら〟

なにも言わなかった?……
俺はてっきり、葉瑠と洋子さんが散々俺の悪口で盛り上がってきたんだと思ってたけど……

ただね…「私が大人にならなきゃって」
そう寂しそうに言ってたらしい!

「そもそも、何があってこうなったわけ?」
「おい…どうなってんだ…」
2人の冷たい視線が真っ直ぐ俺に向けられる。

「それは話すと長くなるから」
「いいわよ長くても」

あ、そうですか……

この2人に捕まったら何でもないじゃ済まないな
話さないと帰してもらえそうにないし
しょうがね~か!

〝義姉さんから兄貴の事で相談があってさ〟

「それは、あれか…前に山ちゃんが見たっていう美人さんか?」
あ~そうだけど。

「葉瑠ちゃんのヤキモチか?」
え、ま~それもあるけど

簡単に話して終わらせようとするのにいちいち細かく聞いてくる。

「それで?……」
あ~もうなんだよ!だ・か・ら……

結局、兄貴達夫婦の事やクリスマス会に行くことになった経緯まで話すことに……

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