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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第18章 守るべき人

鏡也君の手が私のマフラーを引き抜いて…
それと同時に唇が首筋に下がってきた。

ンッ、ダメ、こんなとこで、これ以上は……
「きょ、うやく、ダメ、待って」
「…クチュ、なんで……はぁ」

なんでって……
誰か来たら困るでしょ!

「もう、遅いょ……ハァ」
どうしよう鏡也君のスイッチが入っちゃった。

慌てて鏡也君の手を掴んだ。
「ンッ、ハァハァ、鏡也君、お家に…帰ってから、ね?」

「ここトイレだから…」
「前にもシタことあるじゃん、トイレで」

そ、それはそうだけど……

あれはまだ遠距離してた頃で、たしか帰る寸前……
鏡也君が強引に迫ってくるから…

あ、ちょっと…もう、いつの間に…
コートのボタンが半分も外されてる。

残りのボタンを外そうとする鏡也君に、その手を払いながら留める私。

夏なら薄着だからまだしも、コートやマフラーはあるし置き場所もなくて汚れたら困るから。

「ね?鏡也くん…ぁ…ンッ、ンッ、」
喋りたいのにキスで口を塞がれて喋れない。

トントン…トントン、待って…お願い。

「クチュ、な、に」
「お家で…シよ。ここじゃ気が散るでしょ」

ね?お風呂入ってから……ゆっくり
最近、一緒に入ってなかったでしょ?
「一緒に入ろ?」

鏡也君を抑えるため、取り敢えず言ってみた!
「………//」

どう?……甘えるように鏡也君を見上げた。
「ん~はぁ~わかったよ…じゃタクシーで帰ろ?」
うん。あ~良かった。

こういうとこは子供みたいで可愛いの
少しでも早く帰りたいんだって!

「じゃあと5分だけ」え?……あっ、こらっ!

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