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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第18章 守るべき人
正直そんな返事が返ってくるなんて思わなくて驚いた…
別れるんじゃなくて?
やられたらやり返すって事?
「鏡也君が浮気したら私も浮気する!絶対するから」
いや絶対するって………
そんな簡単に言うなよ。
「誰と浮気すんの?」
「誰でもいい」
「葉瑠の身体だけが目当ての奴だったら?」
「それでもいい」
は?なに言ってんだよ。
葉瑠に仕返しの浮気なんて出来っこないだろ?
俺を試そうとして言ってるのか?
……それならちょっと脅かしとかないと!
「そんなのに付いてったら何されるか分かんないんだぞ。嫌な事されておしまい」
「いいよそれでも……鏡也君の嫌がる事いっぱいしてやるんだから……」
葉瑠がムキになって答えるから、だんだんムカついてきた。
「そいつの臭いモノを咥えろって言われるかもしれないよ、いいの?それでも…」
「我慢する」
「バカッ、そんなの絶対許さないから」
「なによ!自分が浮気したくせに私だけダメなんて可笑しいでしょ?」
「絶対するから…グスッ」
「ダメ。絶対ダメだから」
もしもの話なのに二人とも現実の事のように熱くなって…
こんなに苦しくなるなんて……
ダメだ!俺、それだけは堪えられない。
「しないよ、絶対しないから」
葉瑠を引き寄せようとするけど泣き出して嫌がる。
ギュッ……無理やり抱きしめて離さない。
「バカッ、グスッ」うんごめん。
「やだっ…グスン」分かってる!
ごめん。変なこと聞いた俺がバカだった。
「葉瑠ごめん…浮気なんてしないから」
葉瑠以外の女なんてまったく興味ね~よ…
ホントに…それだけは誓えるから!