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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第4章 さぁ帰ろう。

葉瑠と2人の転勤生活もそろそろ1年を過ぎようとしていた。

やっと半分か──

最初は早く戻ろうと休日返上で出勤してたけど最近は漸く仕事も起動に乗り落ち着いてきた─

住めば都とはよく言ったもんで別に葉瑠と一緒なら、ずっとここでもいいかな?
なんて思い始めてきたとこだったけど──

「益田くん、いろいろ悪かったな」

「いやこちらこそありがとうございました」

バタン──はぁ~「よっしゃ!」
さて、また忙しくなるぞ。


──///
「ただいま~」ん?葉瑠?風呂か─

クスッ、洗面所のドアを開けると浴室から葉瑠の鼻唄が聞こえてくる。

バンッ「キャー」
あっ葉瑠ごめん、俺だよ!

「…え?鏡也…君…バカっ、グスッ─ビックリした」

脅かそうと勢いよくドアを開けると─凄い悲鳴とともに背中を向けてしゃがむ葉瑠の姿があった…

泣きべそだ!ごめん脅かして─

出しっぱなしのシャワーを止めて葉瑠を抱き起こした

「グスッ─バカっバカっ」
ごめん。

タイミングが悪かった。

昨日テレビのニュースで
(わいせつ目的で20代の女性の部屋に押し入った男を逮捕!)……ってのを見たばかり。
葉瑠も気を付けろよって言ったところだった。

「ごめん─ほんとごめん」

落ち着かせなきゃ……
葉瑠を抱き寄せ暫く背中を擦ってやった。

帰って来る前に連絡してって…言われてたのに、いつも忘れちゃうんだよ!

「な、に…何かあったの?」

「話があるんだ。待って俺も入るから……」

シャワーで濡れたスーツを脱ぎ捨て葉瑠を抱えて湯舟に浸かった─

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