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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第4章 さぁ帰ろう。
「鏡也君…どうしたのそんなに焦って」
あのな?─ビックリするなよ?
「もうビックリしたけど」
あっそうだけど─いや違うんだよ。
「ん?」葉瑠は不思議そうな顔で俺を見る
「決まったよ、東京に戻ることになった」
「え?ほんと?」あ~!
葉瑠は眼を丸くして固まってる。
まだもうちょっと先だけど来年の4月から本社勤務だ。
最低でも2年って言われてたから半年早く戻れるって事だな。
「ん?葉瑠、嬉しくない?」
もっと喜ぶかと想ったら葉瑠のリアクションがなぜか薄い。
「ううん嬉しいよ」
嬉しいんだけど、ちょっと寂しいのもある。
そうだよな、戻るってことはまた誰かとサヨナラしなきゃいけないんだもんな。
ギュッ──
どした?……葉瑠が急に抱きついてきた。
「うん、でも─やっぱり嬉しい、またヒロちゃんや洋子さんでしょ、それに英美ちゃん逹に会えるんだもんね」
あ~そうだな。
二人で顔を見合わせて微笑んで──
やっぱりキスして。
部屋探さなきゃ……
葉瑠と抱き合いながら嬉しさを噛みしめていた。
「後でヒロちゃんに電話して部屋探して貰うか?」
「それは悪いよ」じゃやめようか。
「やっぱり電話する」クスッ、ウフフフ──チュッ。
なんだか二人ともテンションが上がっていい気分──
俺の上に向かい合わせに座っていた葉瑠の腰を引き寄せる。
隙間が無いくらいに強く抱きしめると葉瑠は膝立ちで俺の頭を抱きしめてきた!
「ウフフ、そっか戻れるんだぁ、フフフ」
葉瑠──それわざと?
それとも無意識でやってる?
葉瑠の胸が俺の顔をすげ~押してくるんだけど──