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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第22章 素敵な贈り物

「起きてお父さん…ほら、布団で寝てよ」
「……ウ、ン」
お父さんってば飲み過ぎ。
鏡也君と飲めて嬉しかったんだろうけど、すっかり酔いつぶれちゃってお母さんに寝室に連れていかれた。
お父さん年末からずっと飲んでるから。
明日からお酒は控えて…身体、大事にしてよね。
鏡也君はさっきまでしっかりしてたのに…
みんなが居なくなると急に甘えてくる。
「はるぅ~」なぁ~に!
抱き寄せようと手を延ばしてくるから…
先に掴んで離さない!
「ダメよ」
お母さんはすぐに戻ってくるから。
「ケチ♪」
フフッ、ダ~メ!
はいはい…
「葉瑠ぅ、俺ら結婚するんだよ、嬉しぃ?」
「うん、嬉しい♪」
「クスッ……俺も」うん!
ガチャ、
そこへお母さんが戻ってきた。
慌てて手を離して知らんぷり。
「お、お父さんは?」
「もうイビキ掻いて寝てるわ、鏡也君ご苦労様」
鏡也君もお父さんに付き合って疲れたでしょ…
私はお母さんと一緒に後片付けをするから
先に休んでもらお!
「鏡也君先に部屋に行ってて、すぐ行くから」
「わかった!」
「葉瑠はいい人見つけたわね」
「そ~かな?ヘヘヘ」
お母さんに改まって言われると照れちゃうけど……
でも私もそう思う。
鏡也君ほど私を大切にしてくれる人はいないもん
ガチャ
「葉瑠~」ん、どうしたの?
部屋に行ったはずの鏡也君が戻ってきた。
「俺、どこで寝るの?」
あれ、部屋にお布団敷いてない?
「お母さん、お布団は?」
「面倒だから敷いてないけど……いいじゃない2人でベッドに寝れば」
え~!狭いし落ちちゃうよ。

