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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第26章 happy☆サプライズ
遅いな~鏡也君!
わかってる?─明日は私達の結婚式だよ!
忙しいのは分かるし、結婚式の為に休みを取ったんだからどこかで帳尻を合わせなきゃいけないのも分かるんだけど─
こう毎日深夜まで残業じゃ話も出来ないよ。
【遅くなるから寝てな】
2時間も前にLINEは来たけど
いつもなら先に寝ちゃうけど
今日はさすがに落ち着かなくて眠れない!
電話してみようか?
でも仕事の邪魔になったらいけないし
いつも遅いけど今日はそれより遥かに遅い
まさか事故じゃないよね?……
疲れてふらふら歩いて事故に遭ったとか
やだ、アハハ…そんな事あるわけないじゃない。
でも…そう思っても最悪な事が頭に浮かんでくる…
そしたら心配で居ても立ってもいられない。
〝グスッ─鏡也君、早く帰って来てよ〟
こんなんじゃ眠れないよぉ!
ベランダに出てマンションの下を眺めてみた。
もしかしたら、ちょうど帰って来るかも─
でもこんな夜中じゃ車も人も通らなくて益々寂しさが込み上げる!
しかも寒くて部屋着だけじゃ数分が限界
ウッ、鏡也君……いつ帰ってくるの。グスッ
電話したら迷惑かな?声を聞くだけでも
そうすれば少しは安心出来る。
散々迷って携帯を手に取った。
ガチャン
──?─あ、鏡也君だ!
グスン、良かった帰って来た。
グスッ─
起きてたら叱られるかな?
涙を拭ってすぐにベッドに潜り込んだ。
ガチャ──
暫くすると鏡也君が寝室に入ってきた。
そっとベッドに入り布団をかけ直してくれるの。
疲れてるだろうから私は黙って寝たふりをするんだけど…ズズー、ズズー