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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第27章 愛しい君に送る100万回のキス
クスッ……
フフッ─
キョロキョロと周りを見渡し
遠慮がちに唇を重ねる。

チュッ──クスクス
唇を合わせるだけのソフトなキス
顔を見て、微笑んで……またキスして

「ん~、やり過ぎ」
「好きな癖に」フフッ

うん、悔しいけど、鏡也君のキスは大好き。

なんでだろうね。
きっと、あの時のキスがすべての始まりだから……

「ねぇ、あの時─なんで突然キスしたの?」
英美ちゃん達と一緒に行った室内テーマパークで

鏡也君と出逢った次の日
元々一緒に遊ぶ予定もなかったし
その日はたまたま予定が合っただけ─

付き合ってるわけでもないし、なんで?

「ん~、なんでだろうな」

「葉瑠に…俺を印象付けたかったのかな?それと、一種のマーキング。いや、本能かな?─」

「本能?」
「そう」

理由とか、きっかけなんてどうだっていいんだよ…
自分の中の本能が葉瑠を欲したんだと思う。

「葉瑠もさ、俺に彼氏はいないって言ったろ……なんで?」
4年も付き合ってる彼氏だぞ!
将来の事だって考えるだろ?

「う~ん、そうなんだけど……鏡也君とそこで終わりたくなかったのかな、たぶん」

恋人が居るって言ったら、
きっとそこで終わってたでしょ?

自分でもわからないけど
終わらせたくなかったんだと思う。

私も鏡也君と同じ─本能だったのかな?


「フッ、俺ら…運命の糸で繋がってたのかもな」

「うん、そうかもね」
私もそんな気がする!

クスッ……
クスクス

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