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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第28章 番外編…バレちゃった!

「さて、喋ってないで診察しなきゃね、血圧も正常、蛋白もなし、じゃ、内診は……」ピクッ─
高橋先生が後ろにいる鏡也君をチラッと見た。
「………フッ、今日はいいな、しなくて」ホッ
はい助かります。
「良かったな葉瑠、毎回内診されたんじゃ嫌だもんな」
またそんな嫌みな言い方して─
クスッ…先生ちょっと呆れてる?
私と眼が合って笑ってるもん─
アハハ、すみません先生。
これがうちの旦那様なんで宜しくお願いします。
でも最近、高橋先生が鏡也君の事をからかってるような気がするのは気のせいかな?
「もう安定期だし問題がなければ内診は暫くお休みするからね」
〝へ~そうなんだ〟
「じゃ横になって、エコーするよ」あ、はい!
元気かな赤ちゃん
「うん、大きさもいいね」そうですか良かった!
もう…ちゃんと人間の形になってて感動する。
鏡也君も画面に釘付け
そんなに近づいたら先生の邪魔になっちゃうよ
私はエコーより、そっちの方が気になって仕方がなかった。
「先生、性別っていつわかるんです?」
やっぱり鏡也君も聞きたかったみたい
私より先に質問してる!
「ん?もうわかると思うけど、知りたいの?」
分かるの?
知りたいような知りたくないような
先生がエコーを見ながらプローブを動かすと鏡也君はますます画面に近づいて行く
「あ~なるほど」
先生は分かったみたい、私達に向き直った。
で、どっちが欲しいの?って!
「え?俺はもちろん男の子」
「私は女の子」
「フッ…そっか、じゃ、どちらかがガッカリしちゃうけど…それでも聞きたい?」
「「…う~ん」」

