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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第29章 番外編…何事も程々に!

英美ちゃんが来たのは蒼くんが幼稚園行ってる時間だから─

あ、そうだ!
「英美ちゃんがね、土曜日に「ムリ!」
ちょっとまだ何も言ってないじゃない。

「預かれって言うんだろ?買い物する程度ならまだしも─葉瑠…1人で預かるなよ」

「………ぇ」どうしよ。
「─葉瑠、まさか」……アハハ、ニコッ
はぁ~!
私の様子でわかったみたい
鏡也君が大きく息を吐いた。

だって、洋服やオモチャのお下がりたくさん持ってきてくれたのに…悪いじゃない?…

大丈夫だよ、映画見て食事したらすぐ帰って来るって言ってたし

土曜日だから鏡也君は仕事でしょ?
だから大丈夫…絶対迷惑掛けないようにするから

「私が面倒見るから心配しないで、あ、そうだ…例の公園に連れて行こう」

今日は予定外の出来事があって散歩がてらのショッピングも出来なかったし…
そうだよ歩いて公園に行くだけでも運動になるし
蒼くんも喜ぶと思うから…一石二鳥じゃない!

「はぁ~!」え?だめ?
鏡也君が冷めた眼で私を見てる。

〝ひとりで何かあったらどうすんだよ〟
鏡也君の小さな呟きが聞こえた。

「蒼士はヤンチャで幼稚園の先生も手を焼いてるって言ってただろ?」
あ─うん、そうだけど…


「蒼士は葉瑠の事が好きなんだから甘えてくるぞ。抱っこしてって言っわれたらどうする?─蒼士は他の4歳児に比べて身体もデカいし抱きついてくるかもしれないよ」

そっか、そこまで考えてなかった。
私ももう8ヶ月だし走ったり抱っこはムリだな!

〝腹にタックルでもされたらどうなると思う?〟

え?やだ怖いこと言わないでよ。
それはいくらなんでも大袈裟じゃない?

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