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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第29章 番外編…何事も程々に!
「まったく、何考えてんだよ」
英美ちゃんは常識がないって鏡也君が怒ってる!
違うの、英美ちゃんが言い出したんじゃなくて
私が……
話の流れでつい
(子供が産まれたらデートなんて出来ないんだから行くなら今のうちよ)
英美ちゃんがしみじみ言うから
じゃあ、蒼くんを預かれるのも今のうちだなって…
英美ちゃんはダメだって言ったの、私に何かあったら困るって…
でも私が─
(大丈夫鏡也君もいるし…喜ぶと思うよ)って!
「はあ?」
ごめんなさい、いいカッコしちゃった。
「まったく」うっ、ごめん!
でも、今さら断れないし…気を付けるから。
「何時?」……え、時間?─えっと今は
「今じゃない土曜日だよ…蒼士は何時に来るって?」
たぶん午後の2時か3時には……
「わかった、何とかする」
え、何とかするって、どうするの?
「俺が蒼士をビシッと躾けてやる」
でも、仕事が…
「葉瑠ひとりじゃ危ないから休み取るよ」
え、それはダメだよ
イベントの準備で忙しいんでしょ?
それなら英美ちゃんに事情を話して断るから─
「大丈夫だよ1日くらい」
〝英美ちゃん久々のデート楽しみにしてるんだろ?預かってやろ〟
鏡也君─ギュッ、ごめんね!ありがと。
「これからは簡単に引き受けるなよ」
うん!
安請け合いしたばっかりに…結局鏡也君に迷惑掛けちゃって…ごめんね。
「クスッ…大丈夫、慣れてるから…」
グッ─ごめん。
「葉瑠?それより俺腹減ってるんだけど」
あ、そうだった。
「すぐ作るね」
「え?……」ん?なに。
「今から作るの?」あ、アハハ
「はぁ~」あ~またやっちゃった!