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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第30章 番外編…マタニティブルー!?

札幌か~遠いな。
留守の間に何かあってもすぐに帰って来れないんだね…ちょっと不安だけど仕事なんだから仕方ない!

予定日までは、まだ3週間あるし
来週ならまだ大丈夫でしょ?

お母さんも再来週には休みを取って来てくれるって言ってたし…
動けずにひとりぼっちじゃ嫌だけど
今なら大丈夫。

「ごめんな1回断ったんだけど、どうしてもって」

札幌でマネージメント会社を立ち上げるんだって!
鏡也君に直々に要請があったみたいで
断れなくなったんだって。

札幌で実績作ったからね。
嬉しい事じゃない!

「私なら大丈夫だよ、お土産買ってきてね」
もちろん。

「いいか何かあったら──」
「はぃ分かってます洋子さんでしょ」

「洋子さんには、さっきよ~く言っといたから」

そっか!わかった。

じゃ出張の準備をしなきゃね
下着は前に買って──あ、無かった!
そうだ、先生に体重に気を付けろって言われて
ウィンドウショッピングしながら買い物しようとしたのに─

La☆Briller(ラブリエ)に寄り道しちゃったから

藤堂部長とランチして…そのあと
気まずくなって帰って来ちゃったんだ

それですっかり忘れちゃった!


よし明日は忙しいぞ!
「葉瑠?」─え、なに?

鏡也君が真剣な顔で
「動けるのは良かったけど、心配」

あれもこれも一気にやろうとするなって!
頼むからおとなしくしてろって言われちゃった。

「あと3週間…ゆっくり妊娠生活を楽しめ」

あ、うんそうだね。
そうする!
いつ産まれてもいいように準備しておかなきゃ。

名前もそろそろ考えなくちゃいけないね。

何だか、愉しくなってきた!

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