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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第5章 改めましてのご挨拶
〝なんで?誰も見てないよ〟
〝クスッ、そうだけど〟
鏡也君…止まらなくなっちゃうでしょ?
〝葉瑠がキスするから〟
〝私のせい?〟
〝そうだよ〟
ブランケットの中の手がだんだん上がってきてお尻を撫で始める。
〝あ~こらこら〟
ダメよ!ここは公共の乗り物なんだから─
〝ケチ〟
フフッ──チュッ……
そう言っても…また鏡也君のペース
倒したシートに寝転んで抱き合ってるんだもの、止められなくなる。
「ぅ、ん……」
何度もキスして…顔を見て……クスクス─
私は身体を引き寄せられて身体半分鏡也君に乗っかってる。
〝見えちゃうよ〟
〝ぅん?…大丈夫だよ〟
〝寝なくていいの?〟
〝なんか勿体なくて寝らんない〟
今はこうしていたいから──!
───///
『間もなく到着いたしま~す』
「ん?─え?、あっ鏡也君…起きて、」トントン
「っん~ん──パッ、もう?」
ふたりで抱き合ったままいつの間にか眠ってたみたい…
到着のアナウンスで飛び起きた!
倒したシートを元に戻してひざ掛けを畳んで荷物を持って──
「葉瑠行くよ」あ~待って!
急いで靴を履いて─「あっ葉瑠ちょっと待て」
なに?
「ダメだこのままじゃ」え?
こんなの……なんで?
スカートは捲れ上がってシャツのボタンは上から3つが外れてる。
どうなってるの?
鏡也君が笑いながらボタンを留めてくれる。
「鏡也君がやったの?」
「さあ~…」
昨日の記憶を必死に辿る……
鏡也君にくっ付いてキスはしたけど…
それだけだよ?
「ねぇ鏡也君?「よしいいよ。帰ろ」
あっ~ねぇ待ってよ!