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第4章 ＃3

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もう遠い、遠い、昔話 ──。


ずっと心の奥底に仕舞っていた思い出 ──。



久しぶりに思い出した。

だけど ──。

わずかに胸がざわつく感じがして、私はそれ以上考えるのをやめた。



「結構お客さんいるんだね。圭吾はよく来てるの？」

「常連」

雰囲気のいい店内。テーブル席もそこそこ埋まっていて、カウンターにはお一人様の客もいる。



圭吾から直輝がこの店をやることになった経緯を聞いた。