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秘恋~ヒメコイ~
第6章 #5
「あー……いや、なんとなく」
明らかにしまった!という顔。
直輝と違って美月ちゃんはすぐ顔に出てしまうタイプらしい。
「水沢さん…スミマセン」
「気にしないで」水沢さんが笑う。
「水沢さん、いつもお一人で……女性と一緒なのって初めてだから」
「なんかものすごーく寂しいやつみたいだな」
「そんなことないですけど…この間、恋人はいないけど好きな人はいるって話してたし…きっと楓さんだ!と思って」
水沢さんと美月ちゃんの会話を聞きてはいたけれど、私の意識は直輝の方にいっていた。
こっちの会話がもしかしたら聞こえている……かも。
そのくらいの微妙な距離 ──。
他のお客さんの相手をしていた直輝がこっちを見た。
「美月!遅い!」
「そんな遅くないでしょ」
美月ちゃんに一声かけて追い払うと、「水沢さん、いらっしゃい」と私には目もくれず水沢さんだけに挨拶をした。
明らかにしまった!という顔。
直輝と違って美月ちゃんはすぐ顔に出てしまうタイプらしい。
「水沢さん…スミマセン」
「気にしないで」水沢さんが笑う。
「水沢さん、いつもお一人で……女性と一緒なのって初めてだから」
「なんかものすごーく寂しいやつみたいだな」
「そんなことないですけど…この間、恋人はいないけど好きな人はいるって話してたし…きっと楓さんだ!と思って」
水沢さんと美月ちゃんの会話を聞きてはいたけれど、私の意識は直輝の方にいっていた。
こっちの会話がもしかしたら聞こえている……かも。
そのくらいの微妙な距離 ──。
他のお客さんの相手をしていた直輝がこっちを見た。
「美月!遅い!」
「そんな遅くないでしょ」
美月ちゃんに一声かけて追い払うと、「水沢さん、いらっしゃい」と私には目もくれず水沢さんだけに挨拶をした。