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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第6章 遠藤との噂と心配の夜
「倉原さん終わった?」
「うん、終わってるよ」
少し早めに整理を付けていたから、定時ちょっと過ぎに紫苑さんが覗きに来た時には、帰り支度もOK。
入社以来初めての、本当の定時帰り‥
この時間だと、まだ外が明るいんだ、何時もは脇目も振らず会長室だったから、こういうのを気にして無かったかも‥‥
「歩いて5分圏内だから、直ぐなのが良いのよ」
「この辺って、居酒屋さんが多かったんだ‥」
「倉原さん、この辺初めて?」
「うん、何時も車だし、駐車場面倒くさいから、殆ど寄り道無し」
「勿体ないよそれ‥
この界隈って良い店が多いのに‥」
「気にはなっていたんだけど‥‥」
久しぶりの女子トーク‥
こんな事をやったのって何時だったかな?
米国の頃にキャルと‥
でも、キャルは途中から私の前に姿を見せなくなって‥‥
理由は‥何となく知ってた‥
だけどそれをキャルに言う事は無く大学卒業、だからキャルとはそれっきり。
「こっちこっち!」
「えぇ‥
へー結構綺麗な居酒屋さんだね?」
「出来たのが今年に入ってからだから、内装も綺麗で男だけってイメージ無いのが良いの」
ぶっちゃけ‥居酒屋さんも初体験‥
高校時代に居酒屋さんは流石に無理で、こういう場所は避けていたもん。
中に入ったら、紫苑さんの言う通り、居酒屋さんと言うよりは、もう少しお洒落な感覚‥
予約済みだったので、ボックスの一番良さそうな席に案内された。
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