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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第6章 遠藤との噂と心配の夜



紫苑さんお騒ぎの、歩き10分コースの先に着いたのは、ビルの上層階にあるバー。


2人という事で、窓際席をチョイス‥
このポジションなら、カウンター席が丸見えって事。


ビールと酎ハイから、カクテルに替え、もう一度乾杯‥



「結構上層だから、見晴らし良いね‥」


「調べたら、この景色が売りなんだって‥
街一望‥とまではいかないけど、良い眺めだわ」


「うん、此処の見晴らしも綺麗‥‥」


紀永のマンションの方が上階で、もう少し遠くを見渡せるけど、こう‥如何にも街の中心って雰囲気も良いかも‥


中も黒を基調とした大人な感じで、ところどころのブルーライトの間接照明が場を合わせている感じ‥


それこそ、18才の私が行っていたクラブを、かなり暗くした‥こんなところかな?



「・・本当に来ると思う?」


「どうだろ‥
紫苑さん噂って言ってたから、ちょっと半信半疑」


「一応は見た人からの話なんだけど、実際に見た訳じゃないから、確実とは言いがたいのが痛いのよ‥」


「だよね‥
噂って、変に憶測が付くし、絶対本当とは限らない‥‥」


私のように‥‥


噂だけ先行の、早乙女会長のお嬢様‥
誰も本当の事を調べようとすらしない。


だからかな?
この誘いに乗ったのは‥
事実を知りたい、噂だけじゃ話にならないって、本当の事が知りたい気持ち‥‥


そんな好奇心が、余計な事を呼ぶとは、一切知らないで・・・



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