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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第6章 遠藤との噂と心配の夜



紫苑さんとバーで飲み初めて、1時間?1時間半かな?


週末という事もあり、お客も沢山入って来た中に、確かに黒髪の男性がカウンター席に座った。



「あれかな?」


「倉原さん見えなかった?
確かに眼鏡は掛けてたよ」


「じゃ当たり‥‥」


向こうがリアクションを取らなければ何とも‥
とりあえず、私と紫苑さんはカウンター席を眺めながら様子を見る事に徹するべきと席は動かず。


暫く見ていると、その後ろ姿の男性の隣の席に、女性が入れ替わり立ち替わり‥
どうやら男性の方も、女性を選んでいる雰囲気。


何となく嫌だ、こういうのは‥
だって、自分は動かずに相手任せで、その女性が気に入らないなら次って‥余程自分に自信があるのか、この店でかなり有名なのか‥‥


ああ、噂になるくらい有名だったわ‥
でも、私だったら嫌‥やっぱり私だけを見てくれる人が良い‥紀永のように‥‥



「3人目‥だよね?」


「うん‥
そんなにイケメンなのかなぁ‥」


「紫苑さんは、こういう人に興味あり?」


「んー‥
イケメンで性格良ければ一晩くらい‥とは思うよ‥
でも彼氏とか結婚は別、それは見た目より中身でしょう」


「うわー
しっかりしてるね‥
というか、私も同じ考えの方だけど‥‥」


うん、見た目より中身‥
その言い分は正しいと思う‥‥
ただ、私の周りがたまたまイケメン系なだけの話なのも理解はしてる。



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