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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第6章 遠藤との噂と心配の夜



(遠藤さんの事、伊織って呼んでた‥
という事は見知ってる顔‥‥)


あの場に居たくなくて、バーを飛び出し外に出て来たけど、他に行きたい場所なんてある訳も無く‥


早足がドンドンと鈍り、最後には路地裏近くで止まってしまった‥‥



(・・どうして‥こんなにショックなのだろう・・)


プライベートの遠藤さんが、何をしていたって、私が立ち入れる立場じゃないのに、こんなに動揺するなんて‥‥



「・・・
私・・最低だ・・・」


一番やっちゃいけなかった事‥
気付いても知らん顔、それが大人のルール、米国で散々学んだじゃない!


私がやってしまった事に、かなり後悔してその場から動けず‥
どうして私って、こういう事だけ学習能力が無いの??


自問自答を繰り返したって、答えが出る訳じゃないのに、立ち止まって考えを繰り返すばかり・・・・・








後ろから声を掛けられ、何事と振り向いた‥
あまり後ろから声を掛けられる事は無く、本当に反射的‥‥


だが、声を掛けて来た女性の向こう‥‥



「・・・・っ!?」


私も驚いているが、向こう‥美紀様も驚き顔‥


幾ら髪型を変え、普段は掛けない眼鏡を掛けても、美紀様の目は誤魔化し切れない‥


たまの鬱憤の捌け口にと、時々このバーに訪れていたが、何故美紀様がこのバーに!?



『・・・・遠慮したらどうなの?』


私の隣に居た女性の言葉など、既に耳に入らなく、どう美紀様に言おうか、それだけで精一杯・・・



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