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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第6章 遠藤との噂と心配の夜



落ち込みと、気持ちの整理を付けようと、此処で隠れるように居たのに‥‥



「・・・美紀様!」


「・・・っっ!!」


どうして私を見付けるの‥遠藤さん!



「やっと‥追い付きました‥‥」


「・・・
追わなくても良かったのに‥
私なら1人で大丈夫です‥‥」


「そういう訳には‥‥」


遠藤さんの困った顔‥
そうだよね、プライベートなのに、私を追うなんて‥‥



「女性と‥一緒に居たじゃない‥
それに遠藤さんのプライベートなんだから、私は無視するべきだった‥本当にごめんなさい‥‥」


「・・・っ、違う‥
そうじゃないっ!!」


「きゃっ!?」


"ドンッ!"


と、私の後ろの壁に、遠藤さんの手が!!


私は遠藤さんに、壁に押し付けられるような形で、身動き1つ取れない‥
それに‥こんな遠藤さんは初めて見る‥‥



「・・・
でしたら‥‥美紀様が私の相手をして下さりますか・・・」


「・・・えっ!?」


遠藤さん‥何を言って‥‥



「私が美紀様が欲しいと言ったら、美紀様は‥‥‥」


「・・・ぁ・・・」


眼鏡越しの真面目な顔‥
口が触れ合う寸前まで近くに居るのに、私は‥今の遠藤さんが‥‥‥怖い‥‥‥


本気の瞳の中にある、もう1つのもの‥
私は‥この瞳を知ってる‥‥


孤独と劣情と‥‥そして‥‥内に含まれる愛情‥‥‥


私は何故気付けなかったの、遠藤さんの気持ちに?


子供として見た事は一度も無い、そう言われた筈なのに‥それでも気付けなかったなんて‥‥



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