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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第6章 遠藤との噂と心配の夜
『・・・
でしたら‥‥美紀様が私の相手をして下さりますか・・・』
『私が美紀様が欲しいと言ったら、美紀様は‥‥‥』
私は‥なんて事を言ってしまったんだ!?
美紀様に、女性と一緒にと、プライベートと言われ、軽く酔った勢いも手伝い、一番言ってはいけない事を‥‥
(あれまでしても‥‥私はっ!)
あんな‥唇が触れ合いそうな、美紀様のぬくもりを感じる事が出来る程に接近したというのに‥
私はまた、美紀様に触れる事すら出来なかった・・
(はっきり分かった怯えの瞳‥‥)
普段の美紀様だったら、あのまま唇を奪っていたかも知れない‥
だが、壁に押し付けた時に見せた、美紀様の瞳は‥明らかな怯えの瞳‥‥
「・・・
言われた筈・・でしたのに・・・」
米国で新島さんに忠告された事‥
『美紀様は男性恐怖症です』
言われていた筈なのに、私は私の思いのままについ‥‥
(あの様子ですと、顔も合わせてはくれないでしょう・・・)
本当に心配で追い掛けた筈が、どうしてこう歯車が狂ってしまったのか・・
「・・・・・・・」
うっかり吸ってしまった煙草を消し、ただ私がやってしまった事に、深い後悔の念を覚えるだけ・・
だが‥この消えない思いは、どうしたら良いのか‥
そして、男としての鬱憤を、どう解消すれば良いのか‥‥
それを誤魔化す為に、こうして休日を利用して街に来て、女性を誘い一夜限りの関係に‥
これが一番簡単に、鬱憤を解消する方法だった・・・
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