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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第6章 遠藤との噂と心配の夜
「美紀、今マンションだね?」
『えっ、うん‥‥』
「・・私がそっちに行くよ、直接話そう‥」
『今から!?』
電話越しでは伝わらない事もある‥
特に、こんな微妙な話は‥‥
「車だから大して時間は掛からない、眠たいのなら寝ていて構わないよ」
『それは‥多分大丈夫‥‥』
「なら待っていて‥
良いね美紀?」
通話を切って、早速動き出す‥
それこそ遠藤が居ないのが丁度良い、余計なひとことも無く、ジャケットを掴んで部屋を飛び出した・・・
(・・・
やはり不安は当たったというところか‥‥)
遠藤の危うさ‥それは前々から気付いていた、当の遠藤よりも早く‥
あらか様に危ういと思ったのは何時の頃か??
「御披露目‥?
いや、その後‥短期だが休暇をあげた後‥になるのか‥‥」
今まで休日でも、あまり屋敷から出る事が無かった遠藤が、急に休日前の夜に外出するようになった。
帰って来るのは、次の日の夕方から夜‥
プライベートまで首を突っ込んでもと、敢えて知らぬ振りは通してはいたのだが‥‥
「まさか女性ね‥
気持ちは分からなくもないのだが、見付かるか見付からないかの差‥‥」
全く身に覚えの無い話ではない‥
私でも、多少はそういう時期もあった、ただし美紀と関係を持ってからは、一度も無い事だが。
男性の場合、女性とはまた別で、一定周期で鬱憤は溜まる‥
仕事で忙殺されているとか、何だかの理由があれば話は別にはなるとはいえ、欲というものは簡単には消えない。
そして遠藤の場合、愛情の対象が毎日近くに居て、それを言う事もままならなければ、外に捌け口をと考えても、おかしな話でもないのが痛いところ。
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