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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第6章 遠藤との噂と心配の夜
いや、早乙女内でも類い希なる資質‥
その美紀を隠す為の伊織だったのだが‥‥
「私は紀永と一緒に居るだけで‥‥」
「それは良く分かっているよ」
私も美紀も、互いにが互いしか見ていないのは見ていないのは、よく分かっている‥
でも、世の中はそう思っていないのも、嫌な程理解はしている。
「ずっと‥私だけの美紀で居てくれれば‥‥」
「紀永・・・・・」
私の本音‥
何のしがらみも無く、ただあの屋敷で幸せに暮らせれば私は‥‥
「でもね美紀、それでももしもと考えてしまう‥
だからこその伊織、今の早乙女内で伊織程条件に合う者は居ない、だから私は伊織に賭けた‥‥
伊織なら遠い未来、美紀を幸せに出来ると・・」
「・・・
私は‥‥遠藤さんを怖いと初めて思った‥
ずっと、そんな素振りすら見せなかったのに、遠藤さんの中の男を見た時、私は怖くて動く事すら出来なかったの‥‥」
「それは‥‥」
伊織ですら、美紀のトラウマの対象‥
思っている以上に、美紀の心の中に残ったトラウマは大きかったというところか‥‥
「伊織が女性と一緒に居たから?
それとも美紀に何かしたのかな伊織は?」
「・・・
遠藤さんは私に触れてもいない‥
至近距離で迫られたけど、遠藤さんの方が避けた‥でも本気の瞳だった、だから怖かった‥‥」
ギリギリで自制心が働いたのか、怯える美紀を見て踏みとどまったのか‥
伊織に取れば、逆に辛い結果に‥‥
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