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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第6章 遠藤との噂と心配の夜

「それは伊織に忠告はしないといけない‥
あまり行動を制限したくはないが、見付かると少々厄介事になってしまうのは確か‥‥」
「私も‥遠藤さんとは、ちゃんと話をしないとはと思ってる‥
今のままだと、私も遠藤さんも仕事に支障をきたしてしまうもの‥‥
でも‥なんて話して良いか分からない、遠藤さんの気持ちを受け入れる事は、出来そうにないから・・」
紀永が初めて話してくれた、以前の女性関係の話‥
でも私はそれに何か言う事が出来ない‥‥
だって、紀永を忘れたいが為に、不特定多数の男性と関係を持ったのは私‥
そんな私が、一夜限り‥それも過去の紀永の事が言える?
遠藤さんの事も、私に何も出来ないが故の鬱憤と捌け口というのなら、私はそれ以上言えないじゃないの‥
ただ黙っては本当は嫌だけど、それが私のせいなら、私は‥今までの関係の方がずっとマシ。
「そうだね、伊織と話す必要はあるとは思うお互いに‥
今のままでは伊織も美紀も辛い、そして私も伊織にああ言ってしまったからね‥‥」
「紀永が遠藤さんに?」
「私に何かあったら美紀を頼むと‥
この部分は本気だよ、美紀を大切に思う伊織だから言った、同じ男としてね」
「紀永‥私は‥‥」
「そう簡単に伊織に美紀を渡す気は無いがね‥
でも伊織の気持ちも、少しは理解してやって欲しい、真面目な伊織だ葛藤は相当のものだろう」
「それは分かるけど‥」
紀永は本気なんだ‥
遠くない未来、紀永は遠藤さんに託して身を引く気‥
私だって分かっては‥いる、ずっとこのままなんて言葉は無いくらい‥‥
だけど私は、ハッキリ聞きたく無くて耳を塞いでいた、紀永と一緒に居たいから・・・
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