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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第6章 遠藤との噂と心配の夜



「今言ったね美紀、そう簡単に伊織に渡す気は無いと‥
私は美紀しか愛せない、それだけはハッキリ言える、他の女性を見ても欲情の欠片も無い程に、私は美紀しか見えない‥初めて出逢った時からずっと‥‥」


「・・・うん、私も同じ‥
色々あったけど、紀永の存在を消す事が出来なかったくらいだから、私も紀永しか見えないよ・・」


忘れようと努力した日々、でも私の中から紀永が消えた事は一度も無い‥
遠藤さんも私と同じ、消えない葛藤に苦しんでいる‥‥


受け入れられなくても、助けてあげたいという気持ちはある‥
あんな思いをするのは、私だけでいい‥遠藤さんまであんな思いをして欲しくない。



「・・・
困らせたかな?」


「うんん‥しっかり分かっただけ、なにか出来る事があると思うから‥」


「美紀は強くなったね‥
こういう時は、男性より女性の方が強い‥‥
押し付けるようだが、伊織を頼んだよ美紀」


「うん、なんとか話して見る」


「ああ・・」


少しすまなそうな顔して、紀永は私を抱き締めてくれる‥
それには逆らわない、だって今一番傷付いているのは紀永だと思うから・・



「・・・
紀永‥少しの間だけで良い‥‥忘れさせて‥‥」


「・・・分かったよ美紀・・」


顔を上げて、私の方から紀永にキス‥
紀永も私の頬に触れて、キスを合わせてくれる・・



「んっっ‥ちゅっ‥‥」


「・・・・美紀」


積極的に、紀永の舌に私の舌を絡めて‥
水音と共に、ドンドンとキスは深くなっていく‥‥



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