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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第6章 遠藤との噂と心配の夜



胎内を慣らした後、それでもかなり責められたけど、紀永が指を引き抜いて、服を脱ぎ始める‥



(Tシャツそのまま‥)


本当に慌てて飛び出して来てくれたんだ‥
それだけで、私の心は嬉しくなる、だって普段は屋敷から出ない紀永が、私の為だけに飛び出して来てくれたんだもの。


外は冬も近付く11月‥
それなのにTシャツに、軽く上着を羽織っただけの姿‥やっぱり少し嬉しい。



「?
美紀??」


「ん‥だから紀永が服を脱いでいるのが好きなの‥‥」


「前にも言っていたね‥
さて、使っていなかったこのマンションに、ゴムなんてあったかな??」


上だけ脱いで、紀永考え込んじゃった‥
幾らなんでも、このマンションでそれは想定していなかったみたい‥‥



「ピル‥あるよ?
効くのが2時後なのが痛いけど‥‥」


「あれは1回きりの筈では?」


「新薬提供が始まって、航空便で送れるようになったって‥
この間、送って来たの‥‥」


「しっかりしてるね」


「ま‥まぁ‥‥
あの試薬の時は、女性分の説明文しか無かったけど、あのピルの本当の凄いところは、男女どちらが飲んでも効く事」


「男女どちらでも?」


「女性が飲めば卵子を、男性が飲めば精子を抑制し、受精率を限りなく下げる、それが本来の効果だって、正式な説明文にはあったよ」


「米国の人口増加を防ぐ為か‥
まあ‥夢の薬に近いねそれは‥‥」


「まだ新薬だから、とんでもなく高価な薬みたい‥
安価になれば、凄く広まるとは思う」


しっかり届いたあの薬‥
まだ一度も使っていないけど、説明文だけ先に読んでいた。


そんな話をしながら、紀永も漸くゴムを見つけ出したみたい。


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