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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第7章 休日の街は危険だらけ?



『っ!
危ない!!』


『え??』


男性の腕を捕まえ引き‥
走っていた勢いを使って、男性を力任せにこちら側に引き寄せ飛ばし、同時に私も同じ方向に逃げる!


その少し後に‥‥



"・・・ゴンッッ!!"


鈍い音を立てて、支柱が歩道に落下して来た‥
間一髪‥もう少し気付くのが遅かったら、男性は支柱の下敷きだっただろう。



「・・・
大丈夫かい?」


「え?
・・・は‥はい、助かりました・・・」


男性の方は、まだ何が起こったか、完全に把握していないよう‥
支柱が落ちた事により、周りは騒然、建物からも工事関係者が沢山出て来た。



「大丈夫だったら良いよ」


「そちらは‥?」


「助けて怪我をしていたら、やっていられないね」


助けられると踏んだから助けた‥
私とて、無理と判断したものまでは助けられない。



まだ茫然としている男性と、後ろから慌てたらしい美紀が走って来たが‥
助けた男性の顔を見て、動きがピタッと止まった?



「・・・あっ・・・」


美紀の方は何かを言おうとしたが、瞬間的に言葉を飲み込んだ‥
それに、私の方をチラ見して、どうしようか悩んでいる様子・・



(・・・
なるほど‥この男性は本社社員・・)


美紀が考え言葉を発しないとしたら、美紀の見知っている顔‥
そして私を見て躊躇うとなれば、本社社員という線が一番濃厚。


美紀も私も私服姿、そしてお互い早乙女を隠している今の状態で、口を出して良いのかと迷いが生じる‥
だからこそ、美紀は沈黙を選んだ。



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