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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第7章 休日の街は危険だらけ?
えっ!?
いきなり、目標にしていた男性が俺の方に走って来て‥‥
『っ!
危ない!!』
『え??』
危ない?
何が??
グイッと凄い力で腕を引かれ、俺が居た場所から引き離されたと思った瞬間・・・
"・・・ゴンッッ!!"
俺が居た場所に・・・何かが落ちた・・・
大丈夫かいという言葉に、俺は今起きた事がまだよく把握出来なくて、上手く話せない・・
だけど、俺を助けてくれた人に、それは失礼だろう‥
それくらいの思考くらいは、何とか出来た・・
『‥‥そちらは?』
俺が出た言葉は‥それだけ‥だというのに、向こうは自信満々‥
『助けて怪我をしていたら、やっていられないね』
確かに‥落下場所を予測した的確な判断力‥
確たる身体能力‥‥
もし俺が自分で気が付いたとして、こんなに早い動きが出来ただろうか?
普段デスクワークばかりで、多少運動不足気味‥
それに、どっちに逃げれば良かったのすら‥‥
そんな事を全部含め、目の前に居るこの人は凄いと思う‥
下手をすれば、自分も道連れだった‥いや、それすらも計算に入れていたのだろうか?
『・・・あっ・・・』
一緒に居た、倉原さんらしい女性が追い付いて、この惨状を見て驚いている。
(・・・
倉原さん‥じゃ無い?)
俺を見ても、ただ見るだけで無言‥
それに一緒に居た男性の方ばかりを見て、俺の方はあまり見ない。
「・・・・結城!?」
「・・・・・暁?」
流石に暁も驚いて駆け寄って来た‥
こういう時は引っ込み思案も何も無いらしいな。
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