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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第7章 休日の街は危険だらけ?



「まあ‥口でなら簡単に言い負かすだろうが‥
本当に危険だと思ったら‥‥なりふり構わずに逃げなさい、本社内で逃げるという点に於いては、会長室は最も適している」


「・・・・・うん」


口でならと言われて、ちょっとだけグッと来たけど‥
その後の紀永の言葉と、真剣な瞳を見たら、うんとしか言えなかった。


紀永‥本気で心配してる、それが凄くよく分かるから、私は頷く事しか出来ない‥


こういう心配は紀永しかしてくれない‥
恋人の前に親子‥それも会長の1人娘で、倉原と誤魔化していたって、既成事実を作られてしまったら、私の方もキツい・・



「気を付けるから‥
今のところ口喧嘩くらいで‥それもこの間の一件から全くしてないくらい、システム課では何も無いよ」


「上手くやっているようだね、だとしたら問題は伊織‥
昨日も言ったが、社内で噂になっている分は、私でも止められるけどね‥‥
伊織も早乙女外戚として世間に出てしまっている以上、外にバレるような女遊びは流石に止めなければならない‥私的には不本意だが‥‥」


「出来るなら、遠藤さんの好きにさせたいと?」


書店に行くのは諦め、マンションへの帰り道‥
結城さんを助けたせいか、すっかり真面目な話に逆戻り。


それだけ紀永は、私も遠藤さんの事も心配してる‥それも分かっているから、話を変える事すら出来ない。



「女遊びをするなとは言わないよ‥
逆に伊織の性格上、溜め込んで爆発される方がタチが悪い、真面目過ぎるからね伊織は‥多少頭が硬いとも言うかな?
そんな伊織が女遊び‥私の方が驚いているが‥‥」


「私だって驚いた‥
そして何故だろう、そんな遠藤さんを見るのが嫌だと思ったのは‥‥」


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