この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第7章 休日の街は危険だらけ?
「まあ‥口でなら簡単に言い負かすだろうが‥
本当に危険だと思ったら‥‥なりふり構わずに逃げなさい、本社内で逃げるという点に於いては、会長室は最も適している」
「・・・・・うん」
口でならと言われて、ちょっとだけグッと来たけど‥
その後の紀永の言葉と、真剣な瞳を見たら、うんとしか言えなかった。
紀永‥本気で心配してる、それが凄くよく分かるから、私は頷く事しか出来ない‥
こういう心配は紀永しかしてくれない‥
恋人の前に親子‥それも会長の1人娘で、倉原と誤魔化していたって、既成事実を作られてしまったら、私の方もキツい・・
「気を付けるから‥
今のところ口喧嘩くらいで‥それもこの間の一件から全くしてないくらい、システム課では何も無いよ」
「上手くやっているようだね、だとしたら問題は伊織‥
昨日も言ったが、社内で噂になっている分は、私でも止められるけどね‥‥
伊織も早乙女外戚として世間に出てしまっている以上、外にバレるような女遊びは流石に止めなければならない‥私的には不本意だが‥‥」
「出来るなら、遠藤さんの好きにさせたいと?」
書店に行くのは諦め、マンションへの帰り道‥
結城さんを助けたせいか、すっかり真面目な話に逆戻り。
それだけ紀永は、私も遠藤さんの事も心配してる‥それも分かっているから、話を変える事すら出来ない。
「女遊びをするなとは言わないよ‥
逆に伊織の性格上、溜め込んで爆発される方がタチが悪い、真面目過ぎるからね伊織は‥多少頭が硬いとも言うかな?
そんな伊織が女遊び‥私の方が驚いているが‥‥」
「私だって驚いた‥
そして何故だろう、そんな遠藤さんを見るのが嫌だと思ったのは‥‥」
・