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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第7章 休日の街は危険だらけ?



「それは仕事としての、あの伊織しか見ていないからじゃないのかい?」


「・・確かに私は、仕事としての遠藤さんしか知らない‥
初めて会った時から、ずっとそうだったもの‥‥」


「秘書になる前‥まだ子供の頃は、もう少し口調は乱暴で、真面目なのはそこまで変わらないが、今とは全然違った‥
秘書になってから、あの口調と穏やかそうな冷たそうな態度に伊織は変えた、葉山がね伊織にはその方が合うと変えさせたのもあるのだよ」


初めからじゃ無いの?
あの遠藤さんの性格は??



「じゃ‥今の方が作り物??」


「そういう訳では無いよ‥
今は地であの性格、伊織自身が変えたのもあるし、それに馴染んでしまったのもある‥‥
あの性格が今の伊織そのものであって、作っている訳でも無い‥ただ自身を抑制する事に長けてしまったのには、私も考えるものはあるが‥‥」


そういえば、よく紀永が遠藤さんに言ってる‥
真面目過ぎるのもって‥‥


それって、抑制し過ぎる遠藤さんに対しての、紀永なりの気配りだったんだ‥
真面目過ぎる性格程、何かあると危険、紀永はずっと見抜いていた。



「リラックス‥
肩の力を抜いて‥
私が言って、聞いてくれるかな?」


遠藤さんと話す上での突破口‥
紀永はしっかり示唆してくれている訳で‥やっぱり紀永には、まだまだ適いそうにない。



「美紀の言葉に耳を貸すと思うよ私は‥
あれで素直な一面もあるからね」


「うーん‥
紀永に取ったら、私も遠藤さんも子供扱い‥‥」


「まさか‥
個々の性格の尊重と言って欲しいね?」


「・・ぷっ‥‥」


紀永って‥とは思うけど、しっかり考えてるんだから、まあ良いかな?


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