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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第7章 休日の街は危険だらけ?



結局、街歩きは途中になっちゃったけど、マンションに豚の置物だけは置く事は出来た。


置いた場所は‥キッチン‥
紀永の意外そうな顔に、つい笑ってしまったよ、でも‥なんとなく、私の苦手なキッチンに何か置きたかったんだもの・・



「おや?
スーツかい??」


「本社に寄って、車持って来ないといけないから、やっぱりこれでしょう?」


「まあね‥私服とはいかないね」


先ほど結城さん達に私服姿を見られたばかり‥
何かあると不味いので、スーツの方に着替え直したのは確か。



「本社前まで乗せて行くよ」


「うん・・・」


紀永が中に入る訳じゃ無いから大丈夫だと思う‥
その前に、どの車に乗って来たのかな?
ちょっと不安・・・



(良かった、一番安全圏のフェラーリだったよ)


いやいや、ラ・フェラーリが幾らするか‥米国に居た頃にネットで調べて見たんだけど、金額を見た瞬間に開いていたサイトを閉じちゃった‥
それくらい、とんでもないと思う金額。


高収入の人でも、1年分くらいの収入が軽く飛ぶ程‥
フェラーリでこれなんだから、後の車は考えたくない‥とはいえ紀永の数少ない趣味なんだよねこれ・・



本社前まで一緒に乗って来て、紀永の方は先に屋敷に帰った‥
私まだ紀永と連んで走れる程、運転には自信は無いよ。



(だけど・・・)


駐車場に下りて溜め息1つ‥
そりゃ紀永程じゃ無いと言ったって、私の車は米国に居た頃と同じアウディ‥‥


紀永と遠藤さんが、米国時代から乗っているから慣れてるんじゃないかって、帰国前から用意していた‥
勿論何時ものGPSのオマケ付き。



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